15日、日本国内で西松建設がバンコク行政本庁発注の排水トンネル工事の受注に絡んでタイのイタリア・タイ社と共同で合計4億円の賄賂を支払った疑惑が報じられていることを受け、下院汚職防止取締委員会は、かかる疑惑に関する調査資料を日本の関係当局に提出する用意がある事を明らかにした。
チャーンチャイ副委員長(民主党)によると、提出する用意がある調査資料は、昨年11月19日付けで国家汚職防止取締委員会宛に提出されたもので、資料内では入札に絡んで価格操作が行われた疑惑の指摘に留まり、疑惑に関与した個人や資金の流れに関しては、チャイ下院議長から調査の為の日本への渡航許可が下りなかった為に未だ調査が及んでいないという。
問題となっている工事は、サマック元首相が知事だった時代に発注されたもので、当時の公共事業担当副知事はサマック元首相の右腕としても知られる元副首相のサハット・バンティッタクン氏。
参考
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