首都圏警察本部は12日、左傾化運動団体を主催する、チュラーロンコン大学政治学部準教授のジャイル・ジャイ・ウンパーゴン氏を召喚し不敬罪容疑で事情聴取を行った。
バンコクポスト及びAFP電によると、ジャイ氏がクーデターを批判する目的で出版した「金持ちの為のクーデター(A Coup for the Tich)」内の記述が不敬罪に該当するとされ、現在はチュラーロンコン大学やタンマサート大学の書店から回収されているという。
この事情聴取を受けジャイ氏は、学問の自由、表現の自由そしてタイの民主主義の為に闘い抜くとの声明を発表した。
タイとイギリスの二重国籍を持っている事でも知られるジャイ氏は、先のクーデター発生直後に真っ先に反対活動を展開した事で知られ、また、氏の反クーデターを訴える論文やアピール文が反独裁民主主義同盟を始めとする反クーデター派の思想的支柱になっている事でも知られている。
また、ジャイ氏の父親はマグサイサイ賞を受賞した事もある元タイ中央銀行総裁のプワイ・ウンパーゴン氏で、実兄には父親と同じくマグサイサイ賞を受賞したHIV/AIDS患者支援団体を主催し、また社会活動家としても知られる元上院議員のジョーン・ウンパーゴン氏がいる。
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