民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングン氏は27日夜、王室系財団であるチャイパッタナー財団の事務局長のスメート・タンティウェーチャグン氏に対して、現在王室が危険な状態に置かれている事を充分に認識し、一致団結を呼びかける前にまず自ら王室の信用失墜を狙った動きに対して敢然と立ち向かうべきであると指摘した。
スメート氏は国王の信任が厚い人物として知られ、また先のクーデター直後に暫定首相候補として下馬評にあがった事も記憶に新しい。
ソンティ氏の発言は、先にスメート氏が全ての階層に対して平和的な手段による解決を呼びかけた事を受けたもので、27日にはプレーム枢密院評議会議長がスメート氏の発言に更に踏み込んで、対立している両派に対して国益の為に犠牲の精神を持って互いに一歩下がって話し合いによる解決を目指すよう呼びかけていた。
また、この動きに絡んで、プラポックグラオ研究所(King Prajadhipok's Institute)を仲介役として両派の話し合いの席を設ける動きもある。
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