28日朝、ヤッラー県県都内中心部にある県警察署の取調室内で県警察署捜査班所属の警察中佐を射殺した同県バンナンサター郡警察署副指揮官の警察中尉(35)が、同警察署の留置場を担当している巡査長に銃撃され射殺されるという事件が発生した。
警察中佐を射殺した警察中尉は、同日早朝に県都内中心部の自宅近くで、近所に住む県警察本部に所属する巡査部長(45)を銃撃し負傷を負わせた容疑で身柄を拘束され、県警察署内で取り調べを受けていたもので、射殺された警察中佐が興奮状態にあった警察中尉をなだめている最中に、突然警察中尉が警察中佐の拳銃を抜き取り同中佐めがけ銃弾を発砲し射殺した上で、同じ部屋にいた県警察本部副本部長の警察大佐に向け銃弾を発砲し、負傷を負わせた後に、留置場へ向かい、そこで詰め番をやっていた巡査部長に向け銃弾を発砲し軽傷を負わせたが、その際に巡査部長側が発砲した銃弾が警察中尉に命中し死亡した。
警察側は、警察中尉と被害にあった警察中佐や巡査部長等との間にトラブルがなかったことから、南部対策や持病を持つ夫人の看病に追われ極度なストレス状態に陥り今回の犯行に及んだとの見方を示した。
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