27日20:00前、スパンブリー県ドーンヂェーディー郡内の路上で、マティチョン紙スパンブリー支局に所属する男性記者(46)が、バイクで路上を走行中に何者かに銃撃され死亡するという事件が発生した。
被害にあった記者は、郡内の市場で夕食等を購入し、バイクで帰宅の途上に事件に遭い、また現場近くにはスパンブリー県を地盤とするチャート・タイ党のバンハーン党首夫妻の名前が冠された学校があった。
警察側は、記者がスパンブリー県内の高級官僚や当局機関、民間業者、地元政治家等が絡む不正や対立関連の記事を度々掲載し告発してきたことが事件の背景にあると見て、女性関係を含む個人的な係争の線も含めて捜査を開始した。
同県のソムサック知事によると、1年位前に被害に遭った記者から命を狙われていると相談された事があり、その際にもし身の危険を感じるようだったら自分(知事)の家で寝起きして貰って構わないと話していたという。
マティチョン紙に関しては、8月1日夜半にもナコン・シー・タンマラート県内で、地元政治家や大物が絡む不正案件を告発していた男性記者(48)が、家に押し入った何者かに銃殺されるという事件が発生しており、27日に故郷である同県を訪問したソムチャーイ首相は、事件に対して強い憂慮を示した上で、警察に対して事件の解決を急ぐよう指示する意向を示していた。
参考
タイの地元新聞を読む