民主党最高顧問のチュワン・リークパイ氏(元首相)は13日、憲法裁判所の判決により失職したサマック首相が後継首相指名を辞退しても政治情勢に大きな影響をもたらさないとの考えを示した。
この発言は、前日夜半までにサマック前首相が後継首相指名を辞退すると共にパラン・プラチャーチョン党党首の辞任を決断したと非公式に伝えられている事を受けたもので、チュワン氏は、たとえ後継首相の指名を辞退してもサマック前首相が下院議員として議会に居座る限り政治情勢には大きな変化をもたらさないと指摘した。
また、野党国会対策委員会のサーティット委員長(民主党)は同日、サマック前首相の後継首相指名の辞退は社会の声を反映したものであるとして歓迎できるとし、また、パラン・プラチャーチョン党側が3人のSに絞り込んで後継首相候補を選抜する方針を明らかにしている事に関しては、仮に3人の中に優れた人材がいたとしてもタクシン元首相が背後についていると社会が認識している限り情勢の変化に繋げる事は出来ないと指摘した上で、いまこそ下院議員だけでなく外部から招致した有識者や経験者で内閣が構成される国内一致団結を目指す特別内閣の結成に向け動き出すべきであると指摘した。
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