サマック首相は24日放送された定例政見放送の中で、兼務する防衛大臣の立場でチャルゥム前内務大臣の三男のドゥワン・ユーバムルン氏へ陸軍少尉の階級返還を承認した事が国家汚職防止取締委員会内に設けられた専門調査委員会の調査対象になった事に強い不快感を示した。
この発言は、国家汚職防止取締委員会が13日付けで ドゥワン氏に対して陸軍の階級を返還した事が防衛大臣としての職務遂行義務違反及び職権乱用に抵触する恐れがあるとして専門委員会を設置し調査を開始する旨を記した書状をサマック首相兼防衛大臣宛に送付した事を受けたもので、サマック首相は、防衛大臣として防衛省内の所定の手続きを経て回されてきた書類にサインをしただけであり、また、手続きには一切の曇りもない事を強調した上で、一体このサインのどこが違法なのか、この階級返還によりどの様な損害が国家にもたらされたのか同委員会側は明確に説明するべきであると訴えた。
サマック首相によると、近々ドゥワン氏の父親のチャルゥム前内務大臣に対して、階級返還に至った経緯について国民に説明するよう要請する予定だという。
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