サマック首相は10日朝放送された定例政見放送の中で、あらためて米関連政策を商務省から切り離された専門部局に委ねる方針である事を確認した。
発言の中でサマック首相は、商務省の高級官僚は、輸出業者とグルになって世界的な米価市況が高値傾向にある中で国内の米生産農家に対して低価格での米の供出を強いているような信用できない輩であると指摘した上で、生産農家、民間業者、役人及び政府が等しく利益を享受できる米関連政策を進める為に、同政策を全て商務省の管轄から外し新たに財務省傘下に設立される専門部局に委ねるとした。
サマック首相によると、米関連政策の商務省への再移管を要求する為に首相に面会を求める意向を明らかにしていたチャイヤー商務大臣に対して近々直接面会しこの方針を伝える意向であるという。
また、サマック首相は、長期保存が利く玄米の買い付けを進め政府備蓄米を現在ある210万トンから500万トンにまで増加させる方針を明らかにすると共に、米価市況に影響を与えない為に今後政府間取引ベースで政府備蓄米を高価格で輸出していく方針であることを明らかにした。
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