下院汚職防止取締委員会副委員長のチャーンチャイ・イサラセーナーラック氏(民主党)は8日、バンコク発注の洪水対策排水トンネル建設計画に絡む日系JVによる1億2,500万バーツ(4億円)規模の贈賄疑惑問題を10日開かれる委員会で取り上げる方針を明らかにした。
同副委員長によると、今後、日本の国会に対して疑惑に関するデータの提供を要請すると共に、アピラック現バンコク知事や当時知事だったサマック首相及び当時バンコク次官だったナタノン・タウィーシン女史、借款元である日本の国際協力銀行の在タイ代表を委員会に召喚し事情聴取を行い、2-3ヶ月以内に結論づけたいという。
一方、バンコクのアピラック知事は8日、ポンサック次官と公共事業担当のソムサック副次官の両名に対して、外務省に協力を仰ぎ日本大使館側から疑惑に関するデータの提供を要請すると共に、向こう7日間以内に事実関係の調査を終えるよう指示している事を再確認すると共に、今後、問題を国家汚職防止取締委員会に付す可能性がある事を明らかにした。
また、この疑惑がタイ国内の政治的な思惑とは無縁の日本の検察当局によって明るみになった事を強調した上で、調査にあたってはサマック首相を始め全ての関係者に対して公正を期して行う方針であることを確認した。
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