20日朝、バンコクのバーンコーレーム区内のアパートの室内で、妊娠2ヶ月の19歳の女性が、ズボンを足下までずり下げられた状態で刃物で刺され死亡しているのが発見された。
死亡した女性と同じ工場に勤務する夫(21、報道により同居している恋人とするものもある)によると、夜勤の途中の6時頃に水浴びの為に一端部屋に戻った際に女性と会話を交わし7時頃に仕事に戻ったが、8時を過ぎても女性が工場に出勤してこなかった為、不審に思い電話をかけてみたが応答が無かったため、大急ぎで部屋に戻ってみたら入り口の鍵が解錠されたままの室内で女性が死亡しているのを発見したという。
夫から知らせを聞いて部屋に急行した夫の実妹(19)によると、警察がくるまでの間に同じ階にある別の部屋から、見慣れない180センチくらいの色黒な屈強そうな男性が様子を窺っているのを目撃しており、また、事件が発生した部屋からその部屋まで血のついた足跡が続いていたという。
警察側は、室内を荒らされ女性が所持していた50サタン重量の金のネックレスや1サルゥン重量の金のピアス、携帯電話機等が盗まれている事が確認されていることから、乱暴目的及び物盗り目的の犯行の可能性を含めて、不審な男が目撃された部屋に住んでいる25歳の男性や同じアパートに住む同僚3人を含む同じアパートに住む8人の男性に対して任意で事情聴取を行うと共に、女性の友人の証言から、前日夜半に近くの寺で過去の関係を清算する為に会った昔の恋人男性との間で激しい口論が展開されていたとの証言が得られていることから、昔の恋人が犯行に関与している可能性もあると見て捜査を開始した。
警察によると、事情聴取を行っている8人の内、事件発生直後に不審な男が目撃されていた部屋にいた男性(25)及び同居している男性3人が何らかの事情を知っているとみて詳細に渡って事情聴取を行っているが、特に当時室内にいた男性に関しては、妹が目撃したとされる、警察が現場に到着するまでに姿をくらましたと見られる不審な男について何かを知っているのではないと見て重点的に事情聴取を行っているという。
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