4日6:00前、バンコクのバンコークノーイ区内のヂャランサニットウォン通り上で、自らの腹部を刃物で刺した37歳の僧侶が、通りすがりの45歳と37歳の男性を刺殺した上で、約10分間に渡ってわめきながら周りをふらついた後に警察に逮捕されるという事件が発生した。
一部始終を目撃していた、現場付近で露天を営む58歳の男性によると、歩道脇で腹部から血を流して倒れている僧侶を助けるのを手伝って欲しいとの住民の声を受け、警察に電話をすると共に、僧侶を助け起こそうとしたところで、突然僧侶が暴れ出した為、みんなが逃げたところで、僧侶がたまたま道路を渡ってきた45歳の男性を捕まえ、首を羽交い締めにした上で刃物で刺し殺害し、更に、バイクに乗って信号待ち中だった37歳の男性の首を羽交い締めにした上で刃物で刺し殺害したという。
その後僧侶は、遠巻きに眺めていた住民に向かって、自分の腹部から飛び出している腸を見ろと言って叫ぶなどしながら、約10分間に渡って周囲をふらつき、力尽きたところで警察に逮捕され、病院に搬送されたという。
病院に搬送された僧侶は、麻薬中毒者の様な興奮状態を見せ、医師10人がかりで体を押さえつけた上で安定剤を注射しなければいけない状態だったというが、同日夕方までの報道では、危険な状態を脱しているという。
僧侶は、スリン県チュムポンブリー郡内にある寺院に所属する僧侶で、これまでに何回か県内の寺院を移り変わっているのは確認されているが、いつ、なんの目的でバンコクに来たのかは不明だという。
また、僧侶が、過去に特発性癇癪症(ローク・ロムチャック)で治療歴がある事が確認されているが、麻薬の使用歴に関しては不明だという。
尚、初期段階の報道では、腹部から血を流して倒れていた僧侶を助け起こそうとしたところで、僧侶が突然切りかかり2人を刺殺し、その後僧侶も死亡したと報じるものもあった。
タイの地元新聞を読む