ラノーン県県都の警察当局は30日、チャイヤプーム県内に住む16歳の少女を言葉巧みに誘い出し、約一ヶ月間に渡り少女と夫婦同然の生活を送っていた容疑で、ソンクラー県出身の36歳の男を逮捕した。
男の直接の逮捕容疑は、15歳以上18歳未満者に対する猥褻目的誘拐の容疑で、仮に被害にあったとされる当該人に自発的な意志があったとしても、当該人の保護者が容認しない限りこの罪状が適用される。
今回の逮捕は、少女の保護者が4月3日に警察に被害届を提出すると共に、少女の父親が県が開設するサイトを通して県知事に対して、県内にいる少女の身柄保護を要請した事により実現したもの。
男は警察に対して、少女の友人が番号を間違えて自分の友人の携帯電話に電話をかけてきた事がきっかけで、二人が携帯電話で親しく会話を交わす関係になった事を知り、少女の友人に知り合いの女の子を紹介して欲しいと依頼し、少女と携帯電話を通して会話をする関係になったが、知り合ってから約三ヶ月後に恋人同士のような関係になり、互いに携帯電話機の写真撮影機能を利用して顔写真を交換しあおうと提案したが、少女が所持していた携帯電話機にはその機能がなかった為、写真撮影機能が付いた機種に買い換える為に1,700バーツを少女宛に送金したところ、少女がそれを交通費として利用して、学生服のままで直接ラノーン県に来てしまったという。
しかし、男は、少女に対する愛情から、ラノーン県まで会いに来た少女を受け入れてしまった事は認めたものの、言葉巧みに少女を誘い出したとする少女の保護者側の主張に対しては、事実ではないと否定している。
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