反タクシン派の民主主義市民連合は28日、タンマサート大学大講堂で開催されたセミナーの席上で、己の野望を実現する為に、様々な形でタイの国民を騙し続けているタクシン元首相以下の資本独裁主義一派が国家の重大な脅威となっていると指摘した上で、引きつづき、これら一派の操り人形となっている政府に対する監視を強化する方針を確認した。
連合は、セミナーの席上で採択した国家・宗教及び王室を愛する国民による宣言の中で、タクシン元首相以下の資本独裁主義一派が、貧困層を騙すことにより、国家・国民の略取及び先祖代々築き上げられてきた"機関"の失墜を画策している貧困政策や、野望実現の障害となる誠実な当局関係者や官僚に対する迫害等により、国家を危機的な状況に陥れようとしていると指摘した上で、国家・宗教及び王室の保護、及び憲法で定められた立憲君主制の保持の為に、資本独裁主義一派による、あらゆる手段を講じた策動に反対していく方針を確認した。
また、この活動方針の一貫として、タクシン一族が絡む不正行為に対する司法手続き、政府による景気・貧困対策、マスコミへの介入行為、憲法改正の動き等を監視する為の6つの専門部会を連合内に設置し政府に対する監視を強化する方針を確認した。
セミナーには、ソムサック・ゴーサイスック氏、ピポップ・トンチャイ氏、ソンティ・リムトーングン氏及びソムギヤット・ポンパイブーン氏等執行幹部の他に、常連の学識経験者や民間団体関係者が参加。また、セミナーの間には、常連のンガー・カラワン等の歌手やバンドによる演奏や、恒例となっているタンマサート大学の学生・OBが中心になった政府を風刺した京劇が色を添えた。尚、執行幹部の1人であるヂャムローン・シームゥアン少将は、韓国で開催されている、自らが委員に名を連ねているGlobal Leadership Development Centerの会合出席の為に欠席となった。
また、セミナー会場前に陣取った親タクシン派のグループが、入場者に対して石やペットボルトを投げつける等の嫌がらせをしたり、会場への強行入場や家路につく参加者に対する嫌がらせ行為等に出る一幕もあったが、セミナー自体は大きな混乱も無く、28日23:30前迄に平穏に終了した。
タイの地元新聞を読む