元チャート・タイ党副党首のチューウィット・ガモンウィシット氏は27日、チャート・タイ党は解党処分を受ける運命にあり、もはやバンハーン党首には優秀な後進に道を譲り、スパンブリー県内で静かに孫の面倒に勤しむしか道は残されていないと指摘した。
この発言は、選挙委員会の法律顧問団が前日、党執行幹部が選挙違反に問われたチャート・タイ党及びマッチマーティパッタイ党の両党に対して解党処分を下すのが妥当であると判断し、選挙委員会に対して、解党処分の是非に関する判断を仰ぐために両党を憲法裁判所に提訴するよう勧告した事を受けたもので、チューウィット氏は、(名誉毀損訴訟を提訴した)チャート・タイ党のバンハーン党首は、自分と刑事裁判所で顔を合わせた後に、1人で憲法裁判所に出廷する事になると皮肉った上で、元副党首という立場として、同党が解党処分を受ける運命にあると確信していると語った。
理由については、チャート・タイ党がどの様な党で、誰が資金をコントロールし、誰が資金を使い、党の決定をも凌駕する力が党内に存在している事を良く知っている元副党首として、話すことが出来ないと語るに留めたが、仮に選挙委員会から証人としての出頭要請があれば、大量の明確な資料を揃えて喜んで馳せ参じる意向であるとした。
一方、チューウィット氏は、31日に予定されている、バンハーン党首が提訴した1億バーツの損害賠償を請求する名誉毀損訴訟の第一回公判に備え、民主党所属パッタルン県選出下院議員のニピット・インソンソムバット氏を主任弁護士に任命した事を明らかにした。但し、チューウィット氏によると、今回の任命が、自分が将来民主党所属になる事を意味するものではないという。
また、政府が憲法改正に動き出した事に関しては、先に4年間の任期中に憲法改正を行うと発言していたサマック首相が、憲法の運用開始直後に改正に動き出した事に対して疑問を呈した上で、改定作業に於いては特定の利益を追求せず全体の利益を追求するべきだが、偽物政治家が蔓延っているようなタイにあっては、多くは期待出来ないだろうと皮肉混じりに語った。
タイの地元新聞を読む