サマック首相は21日、選挙違反に問われたヨンユット下院議長に対する最高裁判所の判断にかこつけて下院議会を解散する考えが無いことを確認した上で、現政権に参画している3党に対して解党処分を下すことは、国家そのものを壊滅させる事であると指摘し、暗に司法側を牽制した。
この発言は、パラン・プラチャーチョン党の執行幹部の一部が、同党に対する解党処分に繋がり得る、選挙違反に問われたヨンユット下院議長に対する最高裁判所判断後に、下院議会を解散する方向で、同様に解党処分の是非が検討されているチャート・タイ党やマッチマーティパッタイ党と調整を行っている事を明らかにした事を受けたもので、この件に関してサマック首相は、議会の解散というタイの政治を失墜させるような行動にでる考えは無いとした上で、むしろ憲法の規定を悪用し、パラン・プラチャーチョン党を含む連立3党の解党を画策している、全国の国民が良く知っている人物こそが国家を壊滅させようとしている者であると指摘した。
タイの地元新聞を読む