16日夜半、ナラーティワート県県都内にある、プゥア・チーウィット(Song for Life)系のライブハウス店内にある植木の下付近に仕掛けられていた爆発物が爆発し、店のオーナーや客5人が重傷を負った。時限発火式の爆発物が使用されたと見られる。
先立つ18:30過ぎには、同県インゴー郡内で、武装した不審な集団を目撃したとの通報を受け現場に急行中だったレンジャー部隊関係者と人数不明の一味との間で、約15分間に渡る銃撃戦が発生し、一味側と見られる不審な男の身柄が拘束された。この銃撃戦によるレンジャー部隊側の人的な被害は無かった。
また、同県ヂョアイローン郡内では、16日12:00前、バイクの2人乗りで路上を走行中だった、25歳と27歳のイスラム系住民男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され、2人とも重傷を負った。
ヤッラー県県都内では、16日18:00過ぎ、ゴム農園内での作業を終え帰宅の為にバイクの2人乗りで路上を走行中だったイスラム系住民夫婦が、路上脇に潜んでいた何者かに銃撃され、夫(50、報道により53)が重傷を負い、妻は難を逃れた。
また、前日昼過ぎ、同県県都内中心部で、破壊活動目的で搬送中だった爆発物が爆発し、車を運転中だった20歳の男が死亡した事件に絡んで、これまでの調べで、搬送中だった15Kg重量の爆発物2発の内、1発が搬送中に爆発した事が確認された。
死亡した男は、現在当局から指名手配されている、同県ターントー郡内に拠点を置く分離主義組織の爆発物担当幹部の弟で、搬送中だった爆発物は、中心部にある有名ホテルをターゲットにした破壊活動実行の為に搬送中だったと見られる。
一方、パッターニー県サーイブリー郡内では、16日未明、学校が放火され、消火作業にあたっていた消防隊員や自警組織員7人が風に煽られた火により負傷を負い、内消防隊員1人が搬送先の病院で死亡した。
同郡内では16日未明から早朝にかけて、公衆電話が放火されたり、燃えたタイヤが路上に放置された他、複数の幹線上で切り倒された立木の放置や鋲の撒布が行われたり、爆発物に見せかけた不審物が路上に放置されるなどした。
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