バンコク特別自治体のアピラック知事(民主党副党首)は13日、知事としての職務を一時休止する方針を明らかにした。
この方針発表は、先に国家毀損行為調査特別委員会(資産調査特別委員会)側が、サマック現首相が知事だった時代に決定された消防自動車・消化艇の調達不正疑惑に絡んで、調達に必要な信用開設状にサインをしたとして、同調査委員会の分科委員会による訴追を視野に入れた調査対象者として名前が挙げられた事を受けたもので、調査特別委員会側によるシロ・クロの判断を待って職務復帰の是非を検討する方針を明らかにしている。
尚、法務省特別捜査局側は、アピラック知事に対してシロの判定を既に下している。
今回の職務休止宣言の背景に、選挙違反に問われたヨンユット下院議長の議長職一時休止宣言を支持した民主党の方針に則ると共に、同党の不正行為に対する確固たる姿勢を見せることにより、新型宝くじ導入に絡んで調査特別委員会から訴追された当時の閣僚メンバーの内、職務継続を宣言している現政権に所属するスラポン副首相兼財務大臣等3人の現閣僚の不正行為に対する姿勢との違いを浮き彫りにする狙いがあると見られる。
この不正に絡んで、調査特別委員会側は、アピラック知事の他に、当時商務大臣だったワッタナー・ムゥアンスック氏、当時バンコク特別自治体助役だったナタノン・ターウィーシン女史等、計6人の名前を調査対象者としてあげている。
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