先に法務省特別捜査局のスナイ局長を更迭したソムポン法務大臣が今週中にも法務省次官のヂャラン・パクディタナーグン氏を首相府付きの監察官ポストに異動し、後任にタクシン政権時代に悪名を馳せたピーラパン・プレームプーティ警察少将を後任に据える人事を発令するとの憶測が俄に広がっている。
ケンブリッジ卒業組としても知られるヂャラン氏は、最高裁判所長秘書官長だった時代に、国王発言を受けた2006年4月2日の総選挙無効判決に向けた調整作業に多大な貢献をした人物として知られ、クーデター政権時代に法務省次官に据えられると共に国家立法議会議員に任命され、新憲法の起草作業にも深く関わった人物として知られている。
ヂャラン氏は前政権時代から裁判官の職務に復職したいとの意向を強く示していたとされ、ソムポン法務大臣側は3月中に開かれる判事委員会による復職受け入れ決定待ちの為の暫定人事との理由をつけて更迭するものと見られている。
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