国家警察本部のパチャラワート本部長代行は3日、本部長補佐のポンサパット・ポンヂャルゥン警察中将を報道官のポストから外し、特命事項担当本部長補佐のワチャラポン・プラサーンラーチャギット警察中将を報道官に据える人事を決定した事を明らかにした。
同本部長側は、ポンサパット警察中将の機敏な職務遂行能力に自身がついて行けない事を今回のポスト外しの理由にあげ、報復人事との指摘を強く否定している。
タクシン政権時代に報道官(兼入国管理警察局副局長)を務めた際に、開かれた警察のイメージ作りに多大な貢献をし、国民から絶大な人気を得た事でも知られるポンサパット警察中将は、当時タイ・ラック・タイ党のノミニー候補とも指摘されていたバンコク知事候補のパウィーナー・ホンサグン女史陣営の副知事候補として前面に出て選挙戦を戦い、パウィーナー女史落選後は一時期タクシン首相のワーキングチームに参画していた事でも知られ、警察復帰後は警察士官学校事務長を歴任した後に、クーデター政権時代に本部長に任命されたセーリーピスット前本部長により再度報道官に据えられていた。
一方、パチャラワート本部長代行は3日、セーリーピスット本部長が進めていた、何れも多額の予算の投下を必要とする地方警察本部の立て直し計画や地球温暖化対策を意識した内勤警察官向けの新型ユニフォームの導入計画の見直しを管下に命じた。
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