元パラン・プラチャーチョン党副党首で現下院議長であるヨンユット・ティヤパイラット氏が絡む票買収疑惑について調査を行うために選挙委員会内に設置された調査特別委員会は14日、選挙違反行為が認められたとしてヨンユット氏に対してレッドカードを発行するよう選挙委員会に勧告する決定を下した。
ヨンユット氏に関しては、バンコクで開かれた地盤であるチェンライ県の村長やガムナンを招致した会合の席上で現金を配り同氏が出馬する第一比例代表区でパラン・プラチャーチョン党に投票するよう依頼した疑惑が指摘され、また選挙委員会側に告発したチェンラーイ県から出馬していた当時のチャート・タイ党所属候補が、総選挙終了後の連立工作が水面下で行われている最中に突然「疑惑は無かった」として告発の取り下げに動いていた。
仮に選挙委員会側がレッドカードの発行を決定し、その決定を最高裁判所が支持した場合は、党幹部(当時)による重大な選挙違反行為であるとして、現在解党命令の是非が検討されているチャート・タイ党及びマッチマーティパッタイ党と同様に党解党命令の是非の検討対象になり得る。
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