スラユット首相は14日、前日夜半にナコンラーチャシーマー県内の元下院議員宅前で発生した爆破事件の実行犯は自ら爆死する事で罰を受けたと語り、現場で発見された身元不明の男性の遺体が実行犯である事を明らかにした。
また、スラユット首相は事件の背後関係に関しては触れなかったが、14日未明にブリラム県内で発生した元候補者宅に爆発物が投げ込まれる事件を例に出しながら、新政府が誕生するまで同様な事件が今後も発生するとの考えを示し、言外に政治絡みの事件であるとの考えを示した。
報道によると、警察側はナコンラーチャシーマー県内で発生した爆破事件現場付近で発見された遺体をスーンヌゥン郡警察署捜査班長の巡査部長であると特定し、現在同巡査部長の経歴や関係していた任務等について捜査を行っているという。また使用された爆発物は約0.5ポンドのC4が使用されたと見られるという。
また、一部報道には爆発発生直後に現場から立ち去った2台の車(乗用車と小型トラック)の行方を追っていると報じている。
一方、ターゲットにされたと見られる元タイ・ラック・タイ党所属下院議員のスポン・アッターウォン氏は、遺体で発見された巡査部長がある大物政治家と関係がある事を明らかにした上で、昨年7月の銃撃事件と同様に政治的な思惑が事件の背景にあるとの考えを示した。
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