スラユット首相兼内務大臣は4日、選挙委員会は公正に職務を遂行しているとの考えを示した上で、ブリラム県の選挙委員会前で展開されているレッドカード発行に抗議する為の活動を展開している住民対策の為に戒厳令を布告する必要はないとの考えを示した。
同日昼過ぎ現在、約2万人規模の住民が県選挙委員会前で抗議活動を展開しており、更に一部は県庁舎前に移動し県知事に対して県選挙委員会委員の適格性の審査を要求する活動を展開しているという。
この発言は、国家安全保障評議会が抗議住民に対処する為に戒厳令を布告する方向で動いていると伝えられている事を受けたもので、スラユット首相は、ブリラム県第一選挙区で当選見込みとなったパラン・プラチャーチョン党所属候補3人に対して最も厳しいレッドカードが発行された事に抗議する住民等が県選挙委員会前で抗議活動を展開しているとの報告を受けている事は認めたが、既に内務省関係者がレッドカードは証拠に基づき発行されたものであると説明して回っており、また委員会前に住民が集まる度毎に為されている当局側からの説明を受け住民側が散会していることから大事になることはあり得ないとの考えを示した。
しかし、抗議活動に政党が関与している可能性に関しては不明であるとしたものの、仮に政党が関与していた場合は法的責任を追及されるべきであるとの考えを示した。尚、パラン・プラチャーチョン党側は抗議活動への関与を否定している。
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