パラン・プラチャーチョン党のサマック党首は12月31日14:00過ぎにバンコクのホテル内で記者会見を開き、ルゥアム・ヂャイ・タイ・チャート・パッタナー党、マッチマーティパッタイ党及びプラチャーラート党と連立し政権を樹立したと宣言した。
記者会見には、ルゥアム・ヂャイ・タイ・チャート・パッタナー党のプラディット・パトラウィシット氏、マッチマーティパッタイ党のアノンワン・テープスティン女史及びプラチャラート党のウライワン・ティヤントーン女史と各党の幹事長・副党首クラスの人物が同席したが、各党の党首の姿は見られなかった。また、マッチマーティパッタイ党筋によると、連立参画の見返りに2つの閣僚ポストの提供の申し入れがパラン・プラチャーチョン党側からあったという。
下位三政党の連立参画を宣言する事により、連立政権樹立に向けた工作を水面下で行っている民主党を牽制すると共に、パラン・プラチャーチョン党主導による連立政権の樹立を既成事実化することにより、明確な回答を渋っているチャート・タイ党及びプゥア・ペーンディン党に早期の回答を迫る思惑が今回の宣言の背景にあると見られる。
この四党の連立により254議席を下院議会内で確保する事になるが、サマック党首によると今回の宣言が連立参画に前向きな反応を示しているチャート・タイ党及びプゥア・ペーンディン党に対する受け入れ窓口を閉ざした事を意味するものではなく、引き続き目標としている315議席以上の議席数の確保を目指していく意向であるという。
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