ナラーティワート県の選挙区から当選見込みになったウェーマーハーディー・ウェーダーオ氏は27日、前言を翻しパラン・プラチャーチョン党との連立に前向きな姿勢を見せた。
ウェーマーハーディー氏は、タクシン政権時代にJIがタイ国内で行ったとされる謀議に関与した容疑で逮捕され、その後裁判で無罪が確定していた事で知られ、また同氏等に対して拷問紛いの取り調べを行われていると告発した顧問弁護士のソムチャーイ・ニーラパイヂット氏がその後失踪し、南部情勢激化のきっかけの一つになったと指摘されていた。
先にパラン・プラチャーチョン党との連立は最後の選択肢であると語り民主党との連立に前向きな姿勢を示していたウェーマーハーディー氏は発言の中で、南部の住民は民主党の政策にそれほどの関心は持っておらず、今回の総選挙で少数の国民からの支持しか得られなかった民主党と連立することは南部情勢を激化させる事に繋がり得ると指摘した上で、むしろ多数の国民の支持を得たパラン・プラチャーチョン党に合流し安定した政権を創成する事が南部情勢の安定に繋がり得ると指摘した。
また、ウェーマーハーディー氏は、前言を翻した背景に党側から何らかの圧力があったのではないかとの憶測を否定した上で、政策において共通点が多いパラン・プラチャーチョン党と連立し安定した政権を創成する事が国益に適っているとの認識から考えをあらためたとした。
ウェーマーハーディー氏の発言に先立って同党のスラデート副党首が、(党首が中選挙区で落選した)プゥア・ペーンディン党が生き残るための唯一の選択肢は政策において共通点が多く、また安定した政権の成立に繋がるパラン・プラチャーチョン党と連立することであると指摘していた。
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