23日朝、ウドンターニー県県都内で予定されていた民主主義市民連合主催のセミナーが、タイ・ラック・タイ党所属下院議員等の煽動により妨害された事についてコーン・ゲーン大学のソムパン教授は、党首自らが民主主義の守護者と大言壮語するタイ・ラック・タイ党に連なる政治家が民主主義のルールというものを全く知らないと言うことを自ら証明した出来事であると皮肉りました。 因みにタイ・ラック・タイ党は、4月2日の総選挙の際には赤字に白抜きで「煽動政治(ゴット・ムゥー)を終わらせ民主主義を守ろう!」と書かれたスローガンが大書された看板をそこら中に掲げていました。 問題となった妨害事件は、ラーチャパット大学ウドンターニー校内にある講堂で予定されていた民主主義市民連合主催のセミナーが、地元コミュニティー・ラジオ局の煽動放送により集まった"ウドン・ターニーを愛する者達"なる団体により妨害され、その後駆けつけたタイ・ラック・タイ党所属下院議員(予定)のウィチャイ・チャイヤヂッタワニッチャグン氏の煽動演説に煽られた住民達が警察の警戒線を突破し、会場となっていた講堂を包囲し連合のスリヤサイ調整役等を10時間に渡って軟禁状態においたもので、集まった住民の多くが何故か"チャーター"された乗り合い小型トラックで現れ、最終的には2,000人程度にまで膨らんでいたようです。 状況的には、チァン・マイであった民主党の立ち会い演説会の妨害事件に近似していたようです。 また、包囲された際に警察の先導で会場から出ようとしたスリヤサイ調整役が、住民等が投げた靴や小石、ペットボトル等により軽傷を負ったようです。 一方、今回の妨害事件に対して連合幹部のピポップ・トンチャイ氏は、タイ・ラック・タイ党が背後で糸を引く暴徒により憲法で保障された権利が侵害された重大な犯罪行為であると非難した上で、タクシン暫定首相及びチットチャイ暫定首相代行は犯罪行為に荷担した者に対して法的責任を追及すると共に、二度と同じような暴力による権利侵害行為が起きないことを無条件に保障するべきであると指摘していました。
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