マッチマーティパッタイ党のプラチャイ党首は28日、12月11日までに選挙委員会側が同氏の党首就任を公式に認定しなかった場合は党を解散させる用意があると発言した。 この発言は、党首の交代や党名の変更があった事を証明する党幹部会議の議事録等が不備であるとして選挙委員会側がプラチャイ氏を同党の党首として公式に認定していない事に絡んで、マッチマーティパッタイ党の前身であるマッチマー党の前党首が党首の座の明け渡し及び党名の変更を受け入れる代償として6,000万バーツの支払いを要求し、プラチャイ氏側が拒否しているとの噂が広がっている事について聞かれた際に語られたもので、プラチャイ氏は、如何なる事情があっても金銭の支払いに応じる考えは無いとした上で、6,000万バーツの代償請求云々に関する真相に関しては直接(マッチマー党立ち上げの黒幕である)ソムサック・テープスティン氏に問い合わせて欲しいと語ると共に、仮にこの様な党首の交代や党名の変更絡みいざこざが今後も続き、結果として12月11日までに選挙委員会側から党首就任の公式の認定を受ける事が出来なかった場合は選挙戦から手を引き党を解散させる用意があると語った。 マッチマー党は同名の政治会派を率いていたソムサック氏が、第三勢力の結集工作に失敗した場合に備えて配下の人物に命じ水面下で結党作業を進めていたとされている。 この発言に対してソムサック氏の夫人でもある同党のアノンワン幹事長は、単に選挙委員会側に提出された書類に本来マッチマーティパッタイ党と記載するべきところをマッチマー党と記載されていた事から端を発した誤解に基づくものであり、既に党として正式に党首の交代及び党名の変更を決定している事から、代償を要求する様な行為は起こりえないと語りプラチャイ氏の発言を真っ向から否定しているが、強力な資金力を目当てに同氏をプラチャラート党から引き抜き党首に担ぎ上げた旧マッチマー会派とプラチャイ氏のグループとの間で何らかの確執が党内で生じているとの憶測は依然拭い切れていない。 一方、当のマッチマー党党首のタナポン・シーヤーグーン氏は28日、同党執行幹部のニパー・ソーイシーハー女史を引き連れ首都圏警察本部トゥンマハーメーク署を訪れ、ニパー女史がプラチャイ氏により2時間に渡って監禁され、党首の交代及び党名の変更を承認した党幹部会議の議事録に会議の主催役及び会議の監査役の2名に代わって署名をするよう強要されたと訴えた。 また、タナポン氏によると、29日にプラチャイ氏が6,000万バーツを要求された事を強く示唆する思わせぶりな発言をした事に対して名誉毀損の被害届を提出する予定だという。
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