タクシン前首相は国外メディアとのインタビューの中で、現政権は都心のエリート層という少数派の利益しか考えておらず、国民全体の利益をないがしろにしていると非難した。 因みにタクシン前首相が率いていたタイ・ラック・タイ党は、全土に渡って善政を敷いたとする第一次タクシン政権任期終了後に行われた総選挙では、タイ・ラック・タイ党のロゴ入りジャケットを着込んで行われた「津波パフォーマンス」をもってしても一選挙区以外の南部の選挙区の支持を取り付ける事が出来なかった。また、タクシン前首相は、第二次タクシン政権期間中にナコンサワン県内で行われた立会演説会で、タイ・ラック・タイ党を支持した県に対して特別の支援を行うと発言していた他、ピッサヌローク県内で行われた立会演説会では「あそこの選挙区は民主党を支持した為に学校がぼろいまま放置されている」とまで発言していた事で知られる。尚、ピッサヌローク県内での発言に関しては、その後行われた調査で「学校がぼろいまま放置されていた」選挙区が実際にはタイ・ラック・タイ党を支持していた事が明らかにるという後日談まである。 更にタクシン前首相はインタビューの中で、現政権側は民主主義を抑え込み軍の影響力を保持する目的で国民の憲法だった1997年憲法を破棄し現行憲法を制定したと指摘した上で、タイ国内に約束された民主主義と繁栄が復活するまで、国民は沈黙を強いられていると指摘した。 尚、政界復帰の可能性に関しては、「妻から政界に復帰したら離婚すると言われている」と語りあらためて復帰の可能性を否定した上で、慈善団体を設立し元国家指導者クラスの人物を招致する方針である事を明らかにした。しかし慈善団体の詳細については明らかにされなかった。
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