17日未明、軍特殊部隊及び警察で構成された特別捜査チームが、ヤッラー県県都内中心部にある民家で強制家宅捜索を行い、家屋内にいた25歳から33歳までのイスタム教徒の若者7人を逮捕すると共にライフル1丁や銃弾、総額10万バーツ強の残高がある預金通帳9冊、煽動ビラ、乗用車・バイク等を押収した。 逮捕者の中には、昨年12月29日に発生した学校長と教師2人の惨殺や今年4月11日に発生した25歳の女性の惨殺に関与した容疑で逮捕状が発行されていた、RKKの幹部構成員と見られるアブドゥーラロ・バーヘ容疑者(25)も含まれる。同容疑者が関与したとされる2件の惨殺事件では、何れも殺害後に遺体に火が放たれていた。 今回の家宅捜索は新興分離主義組織のRKKの構成員と見られる若者グループが潜伏し次なる破壊活動を計画しているとの情報機関からの情報に基づき行われたもの。 その後の調べで、7人中2人がヤーバーを、5人がガンチャーを使用していた事が明らかになっているという。 一方、同県の警察当局は17日、15日に発生した銃撃及び爆破により軍関係者7人が死亡した事件に、RKKの首領と目されるマエー・アピバーラベー容疑者や元イスラム教聖職者のガーリヤー・ハーイサーモ容疑者を始めとする20人以上が関与したとの情報に基づいて捜査を展開している事を明らかにした。 この事件に絡んで、死亡した軍関係者が所持していたライフル等7丁の銃器が強奪されていた事がこれまでに明らかになっている。 警察によると、同一グループが同県バンナンサター郡内で5月31日に発生した自警レンジャー部隊員12人が死亡した襲撃事件にも関与していた疑いがあるという。
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