・11日夕方過ぎ、パッターニー県ノーンヂック郡内で路上脇にあるサーラーが放火され、ボヤ程度で消し止められる。 ・11日20:00前、パッターニー県県都内で、人数不明の一味が電源施設の警戒作業にあたっていた軍関係者に向け銃を乱射し、約10分間に渡って銃撃戦を展開した後に、小型トラックでヤッラン郡方面に向け逃走。銃撃戦による人的な被害は無し。 ・11日20:00過ぎ、パッターニー県ノーンヂック郡内で、仏教系住民の家屋が放火され木造二階立ての二階部分が焼損。家主一家は不穏な情勢を嫌い別の地区に引っ越していたため無人だった。また、ほぼ同時刻に郡内にある公衆電話ボックスが放火された。 ・12日朝、ヤッラー県バンナンサター郡内で、人数不明の一味が幹線上で検問作業にあたっていたレンジャー部隊員に向け銃を乱射し、約5分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走。この銃撃戦で22歳のレンジャー部隊員が重傷。 ・12日朝、ソンクラー県サバーヨーイ郡内の民家内で、42歳のイスラム系住民男性が何者かに銃撃され死亡。男性は、インドネシアで宗教を学び同国人の夫人と一緒に帰国し、村内では宗教アドバイザー的存在だった。 ・12日10:00前、ヤッラー県ラーマン郡内で、バイクで路上を走行中だった60歳のイスラム教教師の男性が、路上脇に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され死亡。男性は、学校でイスラム教を教える傍ら県イスラム教委員会の顧問を務めていた。当局側は、地域の女性・子供を煽動し当局に対する抗議活動を展開させる事を視野に入れた犯行との見方。 ・12日10:00前、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、バイクに乗った若者グループが小型トラックでプラスチック製食器の行商中だった身元不明の商人3人に向け銃を発砲し、商人2人が死亡。更に実行グループは死亡した2人が所持していた財布等を強奪した上で、難を逃れた残りの1人に銃を突きつけ小型トラックに拉致し逃走。死亡した2人は55歳位と15歳から17歳位の少年。残りの1人の行方は不明。その後、現場付近で27,800バーツもの現金を所持していた不審な若者1人の身柄を拘束し事情聴取を行っているが容疑を否認。 ・12日午前、ソンクラー県ハートヤイ郡内にあるショッピングセンター"カールフール"の駐車場付近で不審なバイクが駐車してあるのが発見され、あたり一帯を立ち入り禁止にした上で安全確認作業を行った結果爆発物は発見されず。この事件をきっかけに郡内に大規模な破壊活動が計画されているとの噂が広まり、当局側が対応に追われた。 ・12日夕方過ぎ、ナラーティワート県タークバイ郡内で、雑貨店付近に仕掛けられていた二発の爆発物が連続して爆発。更に現場検証に現れた当局関係者が、未発の3発目の爆発物を発見し安全処理。尚、爆発による人的な被害は確認されていない。当局側は、2発の爆発物を爆破させ、当局関係者をおびき出した上で、3発目の爆発物を爆破させる計画だったとの見方。
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