高等刑事裁判所は19日、嘗て経営していたマッサージ・パーラーで15歳以上18歳未満の少女3人を雇用し売春を強要していたとして訴えられていた現チャート・タイ党暫定副党首のチューウィット・ガモンウィシット氏に対する控訴審判決で、一審判決を支持し無罪の判決を下しました。 この裁判は、チューウィット氏が嘗て経営していたマッサージ・パーラーで働いていた3人の少女が、氏から売春を強要されていたとして、当時氏と敵対関係にあった女性の権利擁護財団を主催するパウィーナー・ホンサグン女史の支援を受けて訴えていたもので、裁判所側は少女達がエージェントが作成した偽造の身分証明書を所持し年齢を偽ってチューウィット氏の店で働いていたことから、同氏及び店側は少女達の実年齢を認識していなかったと認定。更に売春を強要されていたとされている事に関しては、店側が客との売春を厳格に禁じていたこと、また避妊具等が少女達の費用で賄われていたことから、店舗内で行われていた売買春は少女と客との間で為された密室契約に基づき行われたもので、同氏及び店側は関与していなかったと認定した上で、チューウィット氏に対して無罪の判決を言い渡しました。 また、判決の中で裁判所側は、既に別のマッサージ・パーラーで年齢を偽り6ヶ月以上働いた経験がある少女達が、チューウィット氏が経営していたマッサージ・パーラーで働きだして僅か2週間で被害を訴え出た事に疑問を呈した上で、訴えの背景に何らかの思惑があった可能性は否定できないと指摘していました。 尚、少女達の訴えを支援していたパウィーナー・ホンサグン女史は、現在チューウィット氏と同じチャート・タイ党の暫定副党首。
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