政府は5日付け首相府通達第25/2550にて、即日付けで国家警察本部本部長のゴーウィット・ワッタナ警察大将を首相府付きに異動し、元警察監察官のセーリーピスット・タミヤウェート警察大将を本部長代行に据える人事を通達しました。 解任されたゴーウィット警察大将は、出自を変えることは出来ないと語った上で、後輩の警察関係者に対しては、警察は呪われた職業であると受け止め、忍耐強く職務に邁進してほしいと語っていたようです。 ヨンユット政府報道官によると、今回の異動はスラユット首相と国家安全保障評議会のソンティ議長との間の合意に基づくもの。 また、兼ねてからゴーウィット警察大将と運命を共にすると語っていた国家警察本部報道官のアチラウィット・スパンナペーサット警察大将(国家警察本部副本部長)が5日夕方に辞表を提出した事が明らかになっています。尚、ゴーウィット警察大将が解任された事に関しては、特に思うことはない。権力を持つ者なら誰でも出来ることであると語るに留めていたようです。 一方、本部長代行に就任したセーリーピスット警察大将は、年末年始に発生した首都圏9箇所連続爆破事件やバンコクで発生した新聞社・ホテル爆撃事件、北部・東北部で断続的に発生している学校放火事件、南部情勢の解決に重点を置いて職務に邁進したいと抱負を語っていました。 今回の更迭に関しては、これまでに民主党のアピシット党首、大衆民主主義キャンペーンのスリヤサイ事務局長、元国務相警察局局長(元上院議員)のプラティン・サンティプラポップ警察大将等が、重要事件の捜査に進展をもたらす、国家警察本部の体質改善に繋がるとして支持を表明する一方で、タイ・ラック・タイ党のグテープ氏は、働かない歯車と化している官僚への警告的意味合いを含めた「生け贄」人事であると指摘した上で、今回の人事は警察関係者の志気を低下させただけでなく、依然国家安全保障評議会が政府に干渉している事を国民に印象づけるものになったと指摘していました。 (タイ時間 17:00掲載 22:40最終更新)
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