5日79歳の誕生日を迎えられる国王は、4日16時過ぎから行われた誕生日を記念したスピーチの中で、自らが高齢であることを引き合いに出された上で、高齢者で構成された内閣に期待を寄せられました。 スピーチの中で国王は、若年者に対して経験を通した知識に優れている高齢者は、高齢であることを僻むことなく、むしろ高齢であること自体が力であり、またその優れた経験と知識をもって国家の発展に寄与することができると心掛けるべきであると指摘された上で、現在の内閣の構成員は、高齢を理由に引退するべき者達が危機に直面している国家を救済する為に、己の経験と知識をもって国家に奉仕をする決心をした賞賛されるべき者達であると語られ、高齢者で構成されている事を理由にあげた現政府に対する否定的な見方を戒めました。 更に、政府を始めとする要職に就く高齢者に対しては、さして経験が無く、また実績を上げていない”若年者”の僻みからくる批判にに怯むことなく、確固たる確信を持って誠実を旨に最善を尽くして職務に邁進すれば危機に直面した国家を救済する事が出来ると指摘されました。 尚、国王によると、高齢者政府に言及した発言は、あくまで危機に瀕した状況下に要職に就いた者に関して言及しただけで、既に飽きてしまっている政治とは一切無関係であるとのこと。 また、国王はスピーチの中で一部の欧米メディアが、国王の指示でスラユット大将が首相に指名されたと報じていたことに触れられ、事実では無いと否定された上で、確固たる確信を持ち、また二兎を追う様な人物では無い(マイ・ダイ・タム・アライ・スムシー・スムハーを意訳)事が指名された理由になったとの認識を示されていました。 一方、水害問題に関しては、深刻な水害を襲った1995年に比して降雨量が少なかったにも関わらず、原理とタイミングに則った治水対策を講じていなかった事が水害を深刻化する要因になったと指摘されていました。
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