2日、南部国境三県を訪問したスラユット首相は、現・旧政府になり代わってタークバイ暴動に対する当局側の対応及びこれまでの南部政策の誤りを謝罪しました。 この発言はパッターニー県内で南部国境三県及びソンクラー県、サトゥーン県から集まった宗教指導者や住民代表等を前に為されたもので、スラユット首相は、南部情勢激化の大部分が政府の誤った政策に由来するものである事を認めると共に、自身が陸軍司令長官だった時代に前政権の誤った政策に対して強硬に反対したにもかかわらず、受け入れられる事が出来なかった事を謝罪しました。 前政権時代から南部の宗教指導者や民主党等が、政府側が真摯な姿勢で南部の住民に対して政策の誤りを認めることが南部問題を解決させる上で重要であると指摘していました。 一方、ブンロート防衛大臣は、タークバイ暴動で逮捕された容疑者に対する起訴を取り下げる方向で法務省と協議を行う方針を明らかにしていました。 この件について同防衛大臣は、地域の団結・和解を推進させると共に早期の正常化を実現したいとする政府側の真摯な姿勢を地域の住民に示す上でも、起訴の取り下げは必要な措置であると説明していました。 尚、前後してスラユット首相は、全ての容疑者に対して起訴を取り下げるように指示した事を明らかにしていました。 また、スラユット首相は、パッターニー県内で宗教指導者と会談した際に、非常事態宣言の早期解除を実現させる意向を明らかにしていたようです。
【南部情勢の最新記事】
パッターニーの結婚式会場で発砲、新郎の父...パッターニーで銃撃戦、分離主義組織関係者...新興分離主義組織幹部を逮捕、パッターニー...ナラーティワートで金行店主が射殺、貴金属...仏教徒の男性が射殺された上で車もろとも火...タイの地元新聞を読む