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タイ通【 政治経済 】
投稿日時: 2006-10-27 01:24 2006-10-26 23:24

タグ: [ バンコク ] [ 政治経済 ] [ 地元新聞 ]

前首相夫人のプレーム議長との面会は潜在的な脅威を増大させるための深謀遠慮?

 民主主義キャンペーンのスリヤサイ事務局長(民主主義市民連合調整役)は26日、プレーム枢密院評議会議長がタクシン前首相夫人のポヂャマーン・チンナワット女史の面会を許した事は、社会に新たな疑惑をもたらす恐れがある極めて不適切な事であったと指摘しました。  発言の中でスリヤサイ氏は、9月19日の政変に大きな役割を演じた事を否定する事が出来ないプレーム枢密院評議会議長がポヂャマーン夫人に面会した事は、両者間で何らかの密約が交わされたとの疑惑を社会にもたらすだけでなく、タクシン一族が関与した不正疑惑の解明を進めている関係当局にも混乱をもたらすと指摘、更に、今回の面会によりタクシン前首相は依然健全で、適切な時期に凱旋帰国するとの期待をタイ・ラック・タイ党やタクシン体制を支持する層、水面下で不穏な動きを画策している配下に与え、彼らの動きを勢いづかせる事に繋がると指摘した上で、プレーム議長は今回の面会の顛末を社会に明らかにすると共に、ポヂャマーン夫人は、この様なロビー活動や自身や一家が犯した過ちの洗浄を画策する様な行為は早急に止めるべきであると指摘していました。  一方、タクシン前首相の帰国時期に関しては、現在行われている不正行為の解明が終了するまで帰国するべきではないとした上で、仮に早期に帰国する様な事があれば再度民主主義市民連合幹部間で協議を行った上で、強力な反対活動を展開する事になるとの考えを示していました。  尚、今回の面会の手配をしたプレーム議長側近のウート・ブァンボン大将(元防衛省次官)は、15分間に渡る面会の席上でポヂャマーン夫人から前首相の早期帰国実現に向けた協力要請や政治情勢に関する話は一切為されなかったとした上で、あたかも大人が子供に話しかけるように、プレーム議長側からタクシン一家の近況に関する質問が行われ、その際に一国の指導者が一日で権力の座から引きずり落とされる事は避けられないことで、強い気持ちを持って現在置かれている状況を堪え忍びなさいと諭す場面が見られた程度だった事を明らかにしました。  因みに、プレーム議長は、ポヂャマーン夫人との面会直前に前首相一族が関与している不正疑惑の解明を進めている国家汚職取締委員会関係者等と面会していたわけですが。。。とりあえず国家汚職取締委員会のパンテープ議長及びグラーナロン委員いずれも、訪問は委員会設立7周年を記念した特別講演を要請する為のもので、面会中には一切前首相一族が絡む不正疑惑に関する質疑は為されておらず、また同じ日にポヂャマーン夫人との面会があるという話は知らなかったと語っているようです。【Coup D'etatの最新記事】
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