ウェザーニューズ(千葉市美浜区)は2日、タイ気候変動環境局(DCCE : Department of Climate Change and Environment)と、気候災害リスク評価における協力のためのMOUを締結した。タイのレジリエンス向上を、人工知能(AI)技術とデータ解析技術で支援する。
同社によると、グローバルなデータ収集・解析技術と最先端の AI 技術を融合し、地域に特化した洪水・干ばつ・熱波に関する情報や、海面水温・海面上昇といった物理的リスクの評価モデルを提供する。タイ国内の地域ごとの気候災害リスクと脆弱性を詳細に特定し、DCCE の適応策策定を支援する。
また、同社の AI を活用した気象解析技術やリスク評価に関する知識・経験を、DCCE 職員へ共有し、能力開発を促進。タイ独自の強靭な気候変動レジリエンス構築に貢献する。
同社はこれまで、インドネシア気象気候地球物理庁(BMKG)と、ベトナム気象水文局(VNMHA)、フィリピン気象局(PAGASA)と MOU締結。今後もアジア太平洋地域の防災・減災に取り組むとしている。