タイ国政府観光庁(TAT)は11日、最新の旅行勧告を発表し、東部と東北部全域に国境安全対策が実施されているとして、旅行者に注意を呼び掛けている。その他の地域の国内移動は通常通り。
TATによると、当局はカンボジア国境の7県(ウボンラーチャターニー、シーサケート、スリン、ブリーラム、サケーオ、チャンタブリー、トラート)で安全対策を強化。全制限区域と検問所を回避するよう勧告している。制限区域の国立公園や、野生生物保護区は閉鎖。検問所では出入国が停止されている。
軍当局は10日から、国境地域に戒厳令を発出。19時から5時まで外出を禁じている。対象地域は、チャンタブリー県7郡(ムアンチャンタブリー、ターマイ、マカーム、レームシン、ケーンハーンメーオ、ナーヤーイアーム、カオキッチャクート)、トラート県カオサミン郡、サケーオ県バン・ノン・チャンと、タープラヤー、コークスーン、アランヤプラテート、クローンハートの各郡。
航空、鉄道、バス、海上輸送を含む国内外の交通サービスは通常通り運行中。バンコク、チェンマイ、プーケット、サムイ、クラビ、パタヤ(チョンブリー)、アユタヤなどの主要観光地は、引き続き旅行者を歓迎している。
一方、国境地域への鉄道とバスサービスは一時的に調整されている。タイ国鉄(SRT)は、普通列車275/276番と279/280番をバンコク(フアランポーン)とアランヤプラテート間の運行のみに変更。バーン・クロン・ルーク国境検問所への運行は、追って通知があるまで運休する。
国営長距離バス会社のトランスポート社は、シーサケート県のカンタララック・バスターミナルを一時閉鎖。98番ルート(バンコク~ウボンラーチャターニー)と4番ルート(バンコク~カンタララック~ブンタリック)を含む運行路線を調整している。バンコク発着便は、カンチャン交差点を臨時の乗降場所として利用する。