タイ工業省工業経済庁(OIE)の発表によると、2025年6月の製造業生産指数(MIP、基準年2016年=100)は、自動車市場の回復や輸出の増加、政府の景気刺激策により、前年同月比0.58%増の97.35で、3カ月連続で上昇した。
プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、OIEのパサコーン事務局長は、4月初旬に終了したバンコク国際モーターショーでの自動車予約の影響で、自動車メーカーが増産。MPIの上昇を後押しした。
6月の設備稼働率は59.58%。第2四半期のMPIは前年同期比1.47%増の96.75だった。
パサコーン事務局長は、政府の経済刺激策や金利の引き下げ、12カ月連続で成長している輸出などがプラス要因となったと説明。6月の自動車生産は前年同月比17.02%増、電子機器・関連部品は同6.18%増加した。パーム油の生産量は、インド、中国、ミャンマーからの新規注文数により、同9.84%増加した。
一方、経済状況による発注延期の影響で、汎用機械が同14.17%減。ノンアルコールドリンク飲料、ミネラルウォーター、その他ボトルドリンクは、一部メーカーが機械メンテナンスのために生産を停止しているため、同13.97%減少した。