タイ工業省工業経済局(OIE)の発表によると、2024年11月の製造業生産指数(MPI、基準年2016年=100)は、自動車販売の低迷により前年同月比3.58%減の93.41だった。設備稼働率は57.6%。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、1~11月の平均MPIは前年同期比1.78%減の96.25、平均設備稼働率は58.64%。
OIEのパーサコン・チャイラット局長は、高水準にある家計負債と内需の弱さにより、自動車販売は低迷が続いている述べた。干ばつとパーム油需要の減少で、パーム油生産量は前年比34.5%減少。集積回路やプリント基板の需要低下で、電子機器製造も同8.6%減少した。
また2025年は米国の第2次トランプ政権により新関税政策が、タイ経済にマイナスの影響を与える可能性があるとした。
プラス要素は、政府の1万バーツ配布事業や高齢者向け給付などの消費刺激策。観光部門の拡大も続いている。
12月のタイ経済産業警報は「一般的に正常」。輸入量が拡大して産業信頼感も上昇。国内要素は正常だという。