タイ地理情報・宇宙技術開発機関(GISTDA)は11日、10県で発生した洪水被害の衛星写真を公開した。被害面積は約60万ライ以上で、最も浸水面積が大きかったのは北部スコータイ県だった。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、GISTDAは人工衛星センチネル1Aの午前6時9分時点の画像を公開した。浸水合計面積は61万4422ライ。
スコータイ県の浸水面積は17万1603ライ、ピチット県は16万3586ライ、ピッサヌローク県は12万5799ライ、ナコーンサワン県は5万5811ライ、アユタヤ県は3万1894ライ、アーントーン県は2万5058ライ、チェンラーイ県は1万5336ライ、チャイナート県は1万1509ライ、シンブリー県は8906ライ、スパンブリー県は4921ライ。
水田の被害面積は5万159ライ(9月9日時点)。低地や農業地帯、川沿い、集落、一部道路が被害に遭った。各地の平均水位は約0.5~1メートル。
一方、タイ商工会議所大学局長・ビジネス経済予測センターは、チェンライ県の被害額を10億バーツ相当と推計。状況の改善には5日間から1週間が必要だとした。