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　タイ司法長官は29日、不敬罪でタクシン・チナワット元首相を6月18日に起訴すると決定した。韓国メディア朝鮮日報の2015年5月21日のインタビューで、「王室の名誉を毀損した」とされる。起訴の決定は4月10日の予定だったが、延期していた。

　マティチョンの報道によると、タクシン氏は5月28日から6月3日まで、新型コロナ感染による療養が必要だという診断書を提出。検察は29日の即日起訴を断念した。タクシン氏に対し、起訴手続きのため6月18日に検察庁へ出頭するよう求めている。

　バンコク・ポストの報道によると、タクシン氏は2015年5月21日、韓国・ソウルで行われたインタビューで、妹のインラック・チナワット元首相の政権を倒した2014年のクーデターに関し、枢密顧問官らが支持したと主張。王室の名誉を毀損したとされている。

　一方、タクシン氏の弁護士らは、法務長官が起訴決定の根拠としているインタビューのビデオが、改ざんされた可能性もあると述べた。