街中に現れるサルが観光の目玉の一つになっている一方、凶暴なサルによる「猿街」が深刻化しているタイ中部ロッブリー県で、当局は18日から大規模なサル捕獲作戦を実施する。第1段階では、ムアン地区に生息する約2000匹のうち約700~800匹のサルを捕獲し、保護施設に移送する予定。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、タイ国立公園・野生生物・植物保護局(DNP)は3日、同県のサル管理センターの開設について会見。捕獲したサルに不妊手術を施し、保護センターへ移送すると明らかにした。カオヤイ国立公園へは移送しない。
DNPのアタポル氏は、凶暴なサルの捕獲を3月25日に開始するようDNPの保護地域事務所(サラブリー)に指示し、3月25~27日と4月1~3日の間に合計37匹のサルを捕獲したと報告。動物病院で健康診断を受けさせた後、不妊手術のために保護施設へ移送する予定だという。
またDNP野生動物保護局のファデット・ライトン所長は、ロッブリーのムアン地区に生息する約2500匹のうち、800匹の保護施設移送を検討していると述べ、計画の第1段階4月18日から20日に実施すると述べた。残り1500匹は、保護施設の檻を新設後、開始する予定だという。