台湾のスタートアップ企業が提供している迷惑電話対策アプリ「Whoscall」が作成した2023年の報告書によると、タイ国民が受信した詐欺電話やメッセージは7900万回で、前年比18%増加したことが分かった。プラチャーチャート・トゥラキットが報じた。
その内、通話による詐欺は同22%増の2080万回、SMSによる詐欺は同17%増加した。
タイ国民が受信した詐欺SMSは1人当たり平均20.3件で、アジア最多だった。2位はフィリピンで19.3件、3位は香港で16.2件だった。
多くがローンやギャンブルのウェブサイトに関する詐欺だった。政府機関に成りすまし、偽リンクの添付や偽ログインの要求、危険なソフトウェアをダウンロードする偽ページへ誘導するケースも多いという。
一方、アジア地域の電話やSMSによる詐欺は3億4730万回で、前年比14%減少した。官民が連携してサイバー犯罪対策を実施したことが奏功した。タイでのサイバー犯罪が増加している点について、犯罪詐欺集団はタイ人をメインターゲットに詐欺SMSを送っているという。