日本政府は、食品ロスと食料不足問題の解決に向け、タイ・バンコク都でフードバンク活動を実施するスカラーズ・オブ・サステナンス財団(SOS)に対し、総額165万2900バーツを支援した。冷蔵車両2台とタイヤ可搬式エアコンプレッサー1台を整備する。
バンコク都ポームプラーブ区で26日、引渡式典が行われ、SOSのオペレーションディレクター、マルコ・マルト・レイソン氏や、在タイ日本国大使館の鈴木昭喜二等書記官ら、関係者が出席した。
支援は、草の根・人間の安全保障無償資金協力によるもの。SOSは、消費期限が近いなどの理由で破棄される品質に問題が無い食料を、企業や生産者から受け取り、貧困層が居住するコミュニティーに配布している。
SOSが利用中の車両4台のうち、2台が老朽化。食料寄付を希望する団体の増加により、新たな冷蔵車両が必要になり、草の根・人間の安全保障無償資金協力に申請した。
バンコク都では食品ロスが1日に約4500トン発生。一方、都内には食料の入手が困難な貧困層が居住するコミュニティーが、約2000カ所あるという。