タイで30人目の首相に就任したセター新首相は24日、タイ貢献党で会見し、首相府でプラユット前首相と面会したと述べた。プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、政権交代時に新旧首相が面会するのは、タイの歴史上で初めてだという。
セター新首相によると、プラユット前首相は国の運営を任せると述べ、慎重かつ冷静に、前政権の良い政策は継続して欲しいと語ったという。
報道によると、これまでの政権交代は政党同士の反発があり、新旧首相の面会は実現していない。セター新首相は、「一度の面会でこれまでの軋轢を解消できるとは思わない。新連立政権による国家の運営が安定するには時間が必要だが、協力を続ける努力をする」と述べた。
25日付ザ・ネイションによると、セター首相は24日正午前に首相府に到着。プラユット前首相が出迎えて新首相就任を祝福し、約1時間会談した。
プラユット前首相は、首相府が入っているタイ・クーファ・ビルや、応接室となっているバグディ・ボディン・ビルなどの敷地を案内。会談後、プラユット前首相はセター首相の車まで同行し、集まった記者団に手を振ったという。