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　タイ警察の1月～3月の犯罪統計によると、北部9県の凶悪犯罪の検挙状況は、殺人事件が40人で、前年同期比で6人増加した。在チェンマイ日本国領事館が5日、ホームページの海外安全対策情報で公表した。邦人の被害は無いという。

　犯罪別では、殺人事件が40人（前年同期比：＋6人）、強盗事件が894人（同：－8人）、強姦事件が26人（同：－20人）、銃器事件が1556人(同：－652人)、薬物事件が8940人(同：－96人)だった。

　同領事館によると、タイ北部は長年、タイ・ミャンマー・ラオス国境に「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれる麻薬まん延地域があり、薬物中毒者による犯罪が多く発生しているという。 また、国境に接していることから拳銃などの銃器が比較的容易に入手できる情勢にあり、銃器犯罪の発生が多いのも特徴だという。

　一方、タイ北部における対日感情は良好で、組織的に日本を標的にした活動をする団体は認知していないという。また5月14日の下院総選挙を前に大規模な政治集会が行われる可能性があり、反政府集会やデモなどの状況を注視する必要があるとしている。