別荘・コンドミニアムのレンタル事業を展開するアメリカのエアービーアンドビー(Airbnb)のCTO兼共同創始者であるネイサン・ブレハルチク氏は18日、観光業は回復が続き、東南アジア地域では近隣諸国への観光に人気があると述べた。2022年のAirbnbのデータによると、東南アジアで最も旅行者が多い国はタイだった。プラチャーチャート・トゥラキット(電子版)が報じた。
Airbnbサイトで最も人気のある旅行日程は「シンガポール-マレーシア」で、「シンガポール-タイ」、「シンガポール-インド」が続いた。東南アジアで人気の都市はクアラルンプール(マレーシア)、バンコク、パタヤ、チェンマイ、プーケットだった。また2022年に東南アジアを訪れた旅行者は、国別ではアメリカが首位で、オーストラリア、英国、ドイツ、韓国が続いた。
また同氏は、Airbnbのデータによると、東南アジアの観光トレンドに変化があると述べた。家族での宿泊予約が増加した影響で、2022年は団体旅行が前年比3倍以上増えたという。新型コロナウイルス感染症流行前に比べると、60%の増加になる。
一方、個人旅行は前年比2.6倍増加。宿泊期間も長期化しており、28日間以上滞在する旅行者は2021年に比べて2.5倍増えた。
Airbnbの利用者は、連休や主要なお祭りがある期間に東南アジアへ旅行する傾向があり、タイのソンクラーン期間中の宿泊先検索数は前年比310%増加した。また3~4月は、夏の旅行に向けてフィリピンの宿泊先検索数が約400%、マレーシアは約600%、インドネシアは約500%増加したという。