タイ商務省が発表した貿易収支統計によると、2月の輸出額は前年同月比4.7%減の223億7620万ドル、輸入額は同1.1%増の234億8970万ドルで、貿易収支は11億1340万ドルの赤字だった。赤字幅は前月の46億4960万ドルから縮小した。
シニット副大臣は、世界経済の減速により、輸出額が減少したと説明した。減少傾向は第2四半期まで続き、その後回復する見込み。また輸入額は、輸入品の在庫がだぶついていることから、輸入事業者が輸入を抑えたとみられる。
農産品の輸出額は前年同期比3.6%増で、5カ月ぶりに拡大した。砂糖は3カ月ぶりに上昇して21.4%増、植物性・動物性油脂は171.4%増、鶏肉は61.6%増加した。
半導体(トランジスタ・ダイオード)は60.5%増、宝石・アクセサリー(金を除く)は81.7%増、バイク・関連部品は15.7%増加した。
日本への輸出は2.5%減、アメリカは5.9%減、中国は7.9%減少した。一方、香港への輸出は28.6%増、中東は23.8%増、アフリカは11.2%増加した。