タイ地元紙によるとタイ国立食品研究所(NFI)ユッタサク所長は、今年のタイ食品輸出高目標を当初の7600億バーツから約5%減の7240億バーツ(前年比7%減)に変更したことを明らかにした。これは世界経済停滞が予想以上に長期化し世界のGDP成長率が2.2%から0.5-1.0%になる見通しとなったことが理由だとしている。
今回の輸出高7240億バーツのうち、インスタント食品が前年比5%増の3425億バーツ、農産物が前年比22%減の1770億バーツ、加工済み食品が前年比11%減の1470億バーツ、飲料水関連が前年比6%減の135億バーツとなる見通しだという。
同所長は、現在経済危機の中心である米国に変わり日本-タイ間でJTEPAが締結されたことにより、今後日本向けの輸出が増加しタイにとって最も重要な食品輸出先となると予想している。その主輸出先となる日本だが、今年の日本向け食品輸出総額は1100億-1200億バーツと予想されている。