コメ担保融資制度に絡んだ汚職や損失でインラック元首相に職務怠慢の容疑がかけられていたが、本日(23日)国会で行われた弾劾決議案の投票で、賛成190票、反対18票の賛成多数で成立し、5年間の参政権停止となった。弾劾決議は5分の3以上の賛成で成立する。
また検察当局は弾劾決議前に、インラック氏にコメ買い上げ制度に絡んで職務怠慢があったとして、起訴する方針を明らかにしており、有罪となれば最長禁固10年の刑が科される。
軍事クーデター前のインラック政権時、同元首相は東北部を中心とした貧困層へのバラマキとされるコメ担保融資制度を導入。だが市場価格を大幅に上回る価格での買い取りなどによって、多額の損失を計上しながら放置したことが職務怠慢であるとして野党で反タクシン派の民主党などが訴えていた。
この弾劾決議案の投票に参加した多くが反タクシン派であったことから、投票前から決議案は成立するとの見方が強かった。