刑事裁判所は28日、アピシット元首相が在職中に反政府デモ隊の鎮圧によって死亡者が出たことを受け、元首相が殺人罪で公訴されていた件について、棄却する判決を下した。
タイ地元紙によると、首相在職中のものであることを理由に、同裁判所に判決を下す権限がないなどの理由で公訴を棄却した。この件については最高裁判所で審議するべきものとしている。
この事件は元首相が、バンコク都内中心部で数ヶ月に渡って抗議デモを行っていたタクシン派デモ隊を陸軍によって強制排除した際に、デモ隊側に数十人の死者を出したもので、今も禍根を残している。